スーパーサーモ(ローテンプサーモ)は、VFCシリーズと併用すると、より効率的な冷却が可能となります。
 エンジンにスーパーサーモを装着すると、純正サーモ装着時よりも早い段階で、冷却水がラジエターへ循環し始め
 ます。と、言うことは、ラジエターを冷却する電動ファンも、純正設定よりも早い段階で作動させると、冷却水の動きに
 連動した、非常に効率的な冷却が可能となります。

スーパーサーモ + VFCシリーズ装着車
開弁温度 65℃の場合
水温60℃
この状態では、まだサーモスタットが開弁していないため、冷却水はエンジン内を循環している。
VFCは
OFF
もちろんこの状態で電動ファンを作動させても無意味。
ノーマルサーモスタット + 純正電動ファン装着車
開弁温度 85℃の場合
水温60〜75℃
ノーマルサーモスタットは、開弁温度が約82℃前後に設定されているため、この段階では、冷却水がエンジン内を循環しています。
純正ファン制御
OFF
純正ファン制御機能は、まだファンを作動させません。
スーパーサーモ + VFCシリーズ装着車
開弁温度 65℃の場合
水温70℃
スーパーサーモは開弁温度65℃に設定されているために、水温が65℃を超えたあたりから少しづつ開弁が始まり、水温70℃状態ではラジエターに冷却水が流れはじめている。
VFCは
OFF
この状態ではサーモにて冷却水の流量がコントロールされているため、電動ファンを作動させても冷却効率はあまり良くない。
ノーマルサーモスタット + 純正電動ファン装着車
開弁温度 85℃の場合
水温75℃
ノーマルサーモスタットはまだ開弁していないため、ラジエターへ冷却水が流れていないため、左のスーパーサーモ装着車に比べて水温の上がりが早く、この段階で75℃に達している。
純正ファン制御
OFF
純正ファン制御機能は、まだファンを作動させません。
スーパーサーモ + VFCシリーズ装着車
開弁温度 65℃の場合
水温80℃
サーモスタットは、設定された開弁温度よりも約10℃〜15℃で全開に開きます。水温80℃の状態では、大量の冷却水がラジエターに流れ込んでいる。
VFCは
ON
ラジエターに冷却水が全開で流れ込んでいるこの状態こそが、電動ファンを作動させる好機です。
エンジンで熱くなった冷却水が一気にラジエターへ流れ込みますので、そこを電動ファンで強制的に冷却すると非常に効果的です。
以上のようにローテンプサーモスタット を装着したら、その開弁温度にあわせた電動ファン制御が必要です。
ノーマルサーモスタット + 純正電動ファン装着車
開弁温度 85℃の場合
水温90℃
水温約90℃の状態。この段階でやっとノーマルサーモスタットは開弁し始め、ラジエターへ冷却水を送りはじめます。
純正ファン制御
OFF
純正ファン制御機能は、まだファンを作動させません。
ノーマルサーモスタットが全開に開弁したときは、既に水温が非常に上昇してしまってる状態です。スポーツドライビングではこの段階で、すでにオーバーヒートの症状が発生している場合があります。
純正ファン制御
ON
この段階でやっと電動ファンが作動します。

これでは全ての工程が遅すぎます。
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