下図のように、冷却水はロアホース@からエンジン内部に入り、エンジンの熱を吸収した後A、アッパーホースBを
 通過してラジエターに戻り、冷却されますC。そして、冷却水がエンジン内で吸収する熱量が多いと、アッパーホースBの
 温度がより上昇し、冷却水がラジエターで放出する熱量が多いと、ロアホース@の温度は、より下降します。
 よって、この温度差で吸収/放出したカロリーを計算することができます。
 では、前ページの他社商品との比較データ、A地点にて、でカロリー計算してみましょう。このとき、循環する
 冷却水容量は、5000cc(5000g)と仮定し、冷却水の比熱(※)は“1”と仮定します。
※比熱の解説
比熱とは、“物質1gの温度を1℃上昇させるために必要な熱エネルギー量”のことをいいます。
簡単にいうと、熱を吸収したり放出したりする容量の大きさのことです。
では、 “水”を例に説明しましょう。ここに、“1g”の水があるとしましょう。
この水の温度を“1℃”上昇させるのは、“1カロリー”の熱が必要となります。
よって、“水”の比熱を“1”と取り決めてあります。
もし、比熱“2”の液体があれば、温度を“1℃”上昇させるのに必要な熱量は、“2カロリー”となります。
(上記、比熱の単位は、cal/g℃ です)
一回の循環でエンジンから吸収した熱量は、

熱量(カロリー)=循環する冷却水量×アッパー/ロアの温度差(温度の変化量)×比熱 で、計算できますので、

BILLION PG+Plus の場合は、5000g × 4℃ × 1 = 20,000cal となり、
一回の循環で20,000calの熱量をエンジンから吸収したことになります。

また、他社商品の場合は、5000g × 2℃ × 1 = 10,000cal となり、
1回の循環でBILLION PG+Plusは、10,000calも多くの熱を吸収したことになります。(その差なんと倍!)
これが、アッパーホースとロアホースの温度差が大きいほど、熱の吸収・放出レベルが高い冷却水と言える理由です。
アッパーホース同士の比較において1℃の温度差は、さほど重要ではありませんが、アッパー/ロアの温度差において
比較した1℃の違いは、非常に重要な意味を持つのです。
油温を見れば一目瞭然
我々が行った、数々のテストにおいて、いくら優れた冷却水であっても、通常、水温計が設置されているアッパーホース側
の温度には、大きくは反映しません。
理由は、多くの熱を吸収する分、いくらロアホース側で水温が下がっていても、アッパーホース側では、それなりに温度が
上がってしまうからです。
しかし、“熱交換スピード”の向上によるメリットは、油温を見れば一目瞭然!
“熱交換スピード”の違いにより、熱の吸収、放出レベルが高い冷却水のメリットは、油温にも現れます。
冷却水がエンジン内の熱をしっかりと吸収することで、油温の上昇を抑制するのです。
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