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第31回 <番外編> <2006年3月10日>
 〜レーシーな人々B〜
レース界にいる、個性豊かな人々を、こっそり、みなさんにお伝えするレーシーな人々。
中には、“ドラテクより面白い“と好評をいただいていますので、今回は、第3弾です。
いつも言ってますが、くれぐれも、ここでの情報は、読んだ人だけが、“クスッ”と笑って胸にしまいこんで下さいね。(間違っても、本人に確認しないように!)

では、はじまり、はじまり〜。

基本的に、レーシングドライバーは、ノンアルコールな人が多い業界です。
スポーツ選手ですから、当たり前と言えば、当たり前なのかもしれませんが、そんな業界の中でも、
酒豪と言われる人が、二人います。

ひとりは、以前に紹介した、“M永雅博” 選手。
まあ、みずから、「酒は飲むものではなく、飲まれるものだ!」と言い切ってますから、男らしいと言うか、投げてると言うか・・・・・」

そして、二人目が、今回の主人公、 “W田Q” 選手です。

この人の酒量も、半端じゃありません。
まさに、“質”より“量”で、ビール一杯より、発泡酒2杯のほうが良いといった感じです。
だから、いくら“W田Q”が酒豪と言っても、当然、二日酔いになるのです。

“W田Q”の朝は、激辛ラーメンから始まります。
サーキット近辺のコンビニで、他のドライバーが、健康を気遣って、おにぎりや、ゼリー飲料、バナナなどを買っている中、激辛のカップラーメンにお湯を入れてもらい、大汗をかきながら、ひとり、ズルズルとラーメンをすすっている光景をよく見かけます。

“M永雅博” 選手の推測によると、この摩訶不思議な光景は、「朝から汗をかくことによりアルコールを抜いている」という、行為らしいのです・・・・・・・。
そんなにつらいなら、そこまで飲むなよ!っつーの!!

では、“W田Q”の武勇伝を紹介しましょう。

GTやスーパー耐久など、2人のドライバーで乗るカテゴリーでは、通常、最初に乗ったドライバーの最低周回数ぐらいになると、2番目に乗るドライバーは、装備品を準備して、ドライバー交代に備えます。
しかし、“W田Q“は、違うのです。いつも、ルーティーン周回数の寸前、いや、直前でないと、用意をしないのです。
そして、ついに悲劇は起こりました。

予定していたより、早いタイミングでピットに入ると突然、無線連絡が入り、ピットは大パニック!
もちろん、“W田Q“は、急いでヘルメットをかぶり、後はグローブをするだけの状態になったのですが、そのグローブの片方が見当たらないのです・・・・・・。
メカニックさんに、「グローブ、知らない?」と聞いてはみたものの、ピットイン間際のパニックの中で、はっきり言って、ドライバーにかまってあげられる余裕などありません。

仕方なく、あちらこちらを探してみても、グローブは見当たらず、だんだんブチ切れてきた“W田Q“(すべて自分の管理が悪いだけなのに・・・・)は、「グローブどこじゃ!」と、ガラの悪い関西弁で、怒鳴り散らす始末。その怒鳴り声で、ひとりのメカニックさんが“W田Q“を見ると・・・・・、な、なんと、“W田Q“のバイザー越しのオデコの上から、グローブらしき五本指の物体が垂れ下がっていたのです・・・・・・・。そうです、“W田Q“は、慌てふためいてヘルメットをかぶったときに、片方のグローブをヘルメットの中に残したまま、かぶってしまったのでした・・・・・・・。
あきれ返った、メカニックさんがそのことを告げようとした瞬間、チームメイトは、ピットイン。
仕方なく、“W田Q“は、片方のグローブだけで、2時間の長丁場を乗り切ったのでした。でも、レースのヘルメットは、頭の形まで計測してピッタリサイズで作るのに、よくかぶれたというか、違和感がなかったのかは、いまだに不明です・・・・・・。


また、“W田Q“は、努力家でもあります。
もちろん、レーシングドライバーですから、トレーニングを欠かさず毎日ちゃんとやっているです。エライ!
でも、その努力の方向性に問題があります。
普通、お酒飲むなら、トレーニングしてからお酒ですよね?
(もちろん、トレーニングの後にお酒を飲んだら、効果は半減すると思いますが・・・)
しかし、“W田Q“が変なのは、豪快に浴びるほどお酒を飲んで、グデングデンなってから、トレーニングを始めるのです。いったい、このトレーニングに、何の意味があるのか?
いまだに解明できません・・・・・・。


酒といえば、先日、こんな事件がありました。
早朝、新幹線で広島に向かった、“W田Q“は、大阪を出て、携帯のバッテリーがあまりないことに気付きました。(シーズンオフは、一本の電話でチームが決まったり、スポンサーが決まったりと、ドライバーにとって携帯電話は超重要アイテムと化すのです)
このままでは、途中でバッテリーが切れて、大切な電話を逃してしまうかもしれないと考えた“W田Q“は、新幹線内のトイレの前にある洗面所に電源プラグを発見!
そこで、チャッカリ、充電を始めたのです。

最初は、お財布携帯だし、盗まれたらまずいと考え、その場を離れなかったのですが、多くの人が、行きかう中、自分の存在が浮いていることに気付き、変態扱いされては困ると(十分、変態だとは思いますが・・・・・)、その場を離れました。
席に着くと、乗り物に乗るとアルコールがセットの“W田Q“は、当然、缶ビールを”プッ〜シュ“と空け、二日酔いの中和?をはじめました(オイオイ、朝からかよ!!)。

もちろん、その後は、爆睡(爆酔?)。
広島到着のアナウンスで目覚めた、“W田Q“は、携帯のことなどすっかり忘れ、下車。
そうです、洗面所に怪しげに置かれた携帯は、そのまま、博多へと旅立ったのでした・・・・。

その日は、みんなでゴルフをやり、その後、夕食会の予定になっていたのですが、“W田Q“は、ゴルフのあと、博多駅まで往復4時間をかけて、自分の携帯電話を引き取りに行き、とんぼ返りで、夕食会に戻ってきたのです。 

そして、「高くついたね〜」という私たちの問いに、「そうでもないよ〜」と、明るく答えた“W田Q“。どうやら、キセルをしたのは、携帯電話だけではないような気がするのは、私だけでしょうか???
キップは、目的地まで、ちゃんと買ってくださいよ、“W田Q“さん。
申し訳ございませんが、4/4更新予定でしたが、
担当者多忙の為、次回更新日を4/10に延期させていただきます。
次回を楽しみにしていただいておりますお客様方には、申し訳ございませんが、
ご了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
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